消防歴
1987年 | 印西町消防団第4分団(六軒地区)辞令 |
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1992年 | 印西町消防団操法大会 最優秀指揮者 |
1994年 | 印西町消防団第4分団長 |
1996年 | 印西市消防団本部付分団長(本部長) |
1999年 | 千葉県知事功労賞 受賞 |
2000年 | 平成12年印西市消防出初め式 総指揮者 |
2007年 | 印西市消防団 副団長 |
消防団は地域防災の中核であり、コミュニティーになくてはならない存在です。この活動を通じて若者は、私(プライベ-ト)よりも尊いもの、すなわち公(パブリック)的世界があることを体感します。
日常の団活動という「小さな物語」を経験し、社会貢献や自己犠牲といった公的責務を実践の中で学ぶのです。私も例外ではありませんでした。 しかしながら、入団から数年間は、神社の祭礼世話人と消防団が嫌で真剣に引っ越しも考えました。家が代々消防に入ってたからといって、何で問答無用でやらなきゃならないのか?「今の時代あんまりの非合理な世襲制じゃないか」と。本気で悩みました。
考え方が変わってきたのは、31歳で経験した町の操法大会。約2か月間、毎日3時間の厳しい練習。指揮者として、選手をまとめる責任の重さや地域の伝統、名誉をこの時強烈に意識しました。多分、先人たちも「小さな物語」の中で地域の歴史を作り、伝統を守ってきたに違いない。自分もこの歴史の中で生きている。まさに戦後の「民主」的常識を越える何かを感じたのです。日本の平和憲法下、徴兵制や戦争は過去のものとなり忘れ去られようとしています。公の観念は蒸発し、私の領域は無制限になりました。今の時代、確かに消防団は時代遅れになりつつあるかもしれません。
しかしながら、私はこの活動を通じ、「死者も含む先人との対話」、「公と私の平衡」といった保守の精神を大いに学びました。